2022年11月5日、ディミトリー・ビボルとヒルベルト・ラミレスのWBAライトヘビー級タイトルマッチが開催された。
結果は、ビボルの判定勝利。(117-111×2、118-110)
前回スーパースターのカネロに勝利し、一躍注目されたビボルであるが、今回の対戦相手は44戦全勝のスルドことヒルベルト・ラミレス。
ラミレスは、豊富なプロキャリアで全勝しており期待が大きかった。体も大きくサウスポーである。
前回カネロ戦ですばらしいパフォーマンスをみせたビボルであるが、このラミレス相手になら苦戦するのではないかと思った。
体格では、183cmのビボルに対し、190cmのラミレスはかなり大きく見え、数値以上の差を感じた。同じ階級で戦えていることに驚きである。
しかし、試合が始まると、予想に反してビボルのワンサイドーゲームだった。
サウスポーでリーチが長いラミレスの距離にビボルが苦戦すると思いきや、パンチが届かないのはラミレスの方であった。
体格で劣っていたビボルであるが、ラミレスに有効打を重ね、ロープ追い詰め連打を浴びせるシーンもあった。
一方、ラミレスは巨躯に似つかわしくない軽やかな動きであったが、パンチには怖さがなく、ビボルをひるませることができなかった。
ビボルのワンサイドゲームという意味では盛り上がりに欠ける試合であったが、改めてビボルの巧さがよく分かる試合だった。