2023年9月30日、スーパーミドル級統一王者サウル・アルバレスとジャーメル・チャーロの対戦が行われた。
カネロに挑戦するチャーロは、スーパーウェルター級4団体統一王者であるが、今回調整試合を挟まずにいきなりの2階級アップしての挑戦。
ビボルに敗れてからパフォーマンスが振るわないカネロとビッグマッチを得たいチャーロのもくろみが一致したある意味色物ファイトという感じがしたため、純粋な関心度でいえばそれほど高くなかった。
しかし、2階級上のカネロにチャーロが全く歯が立たずになぎ倒される階級の壁をまじまじとみられると面白いかなと思ったし期待していた。
結果は、カネロの判定勝利。(119-108、118-109×2)
途中、チャーロのダウンシーンもあり、見ごたえがないわけではなかったが、カネロが階級差でKO勝利できなかったのは残念だった。
チャーロは、戦前足を使ってうまく戦えるのではないかと言われていたが、いいプランがあるようにはまるで見えなかった。
対戦を延期された挙句、中止されたティム・チューをはじめ、階級を上げての挑戦が期待されていたテレンス・クロフォードも無策だったチャーロを酷評していた模様。
ボクサーにとってビッグマッチは、究極的な目標であるとは思うが、4団体統一を果たした偉業が無謀なマッチメークによってかすんでしまうのはやはり悲しいことであるように思えた。