2023年8月26日、オレクサンドル・ウシクとダニエル・デュボアがヘビー級3団体統一戦を行った。
結果はウシクの9回TKO勝利。
この試合は、5回にデュボアが放ったボディブローがウシクの下腹部をとらえ、試合が中断するなどハプニングがあった。
ローブロー扱いとなり休憩をとって続行したが、デュボア陣営はウシク攻略のために練習してきたボディーブローであり、ローブローではないと抗議した模様。
しかし、結果はダウンを含むTKO勝利とあって、ウシクがしっかり勝ち切った試合だったと思う。
下馬評ではウシクが圧倒的に有利で、ウシクの得意とするボクシングに付き合うと勝機はないと思われた。ただ、ダイナマイトと形容されるパワーパンチがさく裂すればひょっとするかもと期待もあった。
デュボアの唯一の黒星は左目を眼窩底骨折したジョー・ジョイス戦である。ポスト「アンソニー・ジョシュア」として期待されていたホープであったが、ジョイス戦で思わぬ敗北を喫し、前戦のレリーナ戦では3回のダウンを喫するなど順風ではなかった。
そして遂にウシクにたどり着いたわけだが、その夢が打ち破られる形となった。
以前タイソン・フューリーにも対戦を呼びかけていたが、正直、何かできるという期待はなくなってしまった。
アンソニー・ジョシュアと同じく筋骨隆々の肉体のデュボアがジョシュアができなかったウシク攻略を見出せなかったのは残念であるが、KOの少ないウシクにとってはフューリー戦に向けたいい勝ち方だったように思える。