2021年9月25日、アンソニー・ジョシュアとオレクサンドル・ウシクがヘビー級3団体統一戦を行った。
結果は、ウシクの判定勝利。(117-112、116-112、115-113)
両者の対戦が決定した時、ウシクでもさすがにジョシュアには勝てないだろうと思った。オッズもジョシュア有利のようだ。
ジョシュアに対しては過去2度対戦したアンディ・ルイス戦のパフォーマンスで失望したが、プレフ戦においては以前のアグレッシブさを見せ、パワーでねじ伏せた。
ジョシュアとウシクでは、明確なパワー差があり、類まれなウシクのフットワークもってしても、12ラウンドジョシュアのアグレッシブな攻撃をさばききれないだろうと思っていた。
試合では、予想に反して、ジョシュアが体格に生かしたパワー勝負には出ず、ウシクの軽快なジャブの差し合いに応戦していた。
ジャブの差し合いで、両者に大きな差はなかったが、時折ウシクの左ストレートがジョシュアの顔面をとらえぐらつかせる場面があった。
想像以上にジョシュアが、ウシクのパンチを警戒して、ひるんでいるように見えた。
最終ラウンドには、ウシクがジョシュアにクリーンヒットを放ち、ロープ際で連打を浴びせて会場を沸かした。
判定が読み上げられた際には、ジョシュアは納得いかないようなそぶりだった。
敗北を喫したジョシュアは、タイソン・フューリーとの4団体統一戦から遠ざかることになり、ウシクは3団体王者となったことで晴れてヘビー級の顔となった。