2019年12月7日アンソニー・ジョシュアとアンディ・ルイスJr の再戦が行われた。
前回、無敗の王者ジョシュアが代打で出場したルイスにまさかの番狂わせを起されて敗北したことはボクシングファンを大いに驚かせた。
この敗戦をきっかけにジョシュアは打たれ弱い、劣勢になると弱気になり露骨に表情に出てしまうなどジョシュアの悪い評価が目立つようになった。
しかし、当日のジョシュアはウェイトを絞りフットワークとリーチを生かす作戦を立ててきたようである。
対するルイスは前回よりもかなり太った模様で、前回の勝利に酔いしれてかなり節制のない生活を送っていたと報じられるなど再戦に向けた準備に悪い予感があった。
しかし、同時にまたあのハンドスピードと回転力でジョシュアの再起の夢をはかなく打ち破ってくれるかもしれないという期待感もあった。
結果としては、ジョシュアの判定勝利。(119-109、118-110×2)
ジョシュアは再戦に勝利して再浮上を果たしたわけだが、この勝ち方は違うと思う。
もっというと、この戦い方は違うと試合中終始感じてしまった。
ファンが期待していたのは、パワフルでアグレッシブなジョシュアが腕っぷしで勝つこと。筋骨隆々のまさにヘビー級王者のジョシュアが正面突破で勝つことだった思う。
この負けないことに徹した戦い方は、ある意味その後のジョシュアへの期待を大いに失うものだったと思う。